「心美、貸して」 「え?」 「だから、バスケット」 「でも……」 「俺が持つから」 さっき、バスケットを渡したら、 『違う』って怒られたのに…… 意味……分からないよ…… 固まる私。 綺月君は 奪うようにバスケットを取った。 「ほら」 ぶっきらぼうな声と共に、 さっきと同じ手のひらが、 私の前に差し出されている。 これって…… 手を繋ぐってこと???? ムリムリ。 手なんか繋げないよ。 心臓のバクバクが 手から綺月君に伝わって ドキドキに襲われ中って バレちゃいそうだもん。