ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目



 ひょえ??

 ど……ど……どうしよう……

 
 自信なさげにうつむく綺月君に、
 なんて返事をしたらいいの??




 考えて。考えて。

 十字架のネックレスを握りしめながら、
 脳をグルグル回転させたのに。

 考えるのを諦めた私。



「私も……楽しみだったよ……」


 素直な思いを、
 か細い声に乗せるので精いっぱい。



 綺月君、今、どんな顔してるんだろう。

 恥ずかしくて、顔を上げられないよ。



 その時。

 地面しか映っていなかった瞳に、
 綺月君の手のひらが映り込んだ。


 これって……

 お弁当が入ったバスケットを、
 持ってくれるってことかな?



「あ……ありがとう」

 お礼と共に、バスケットを差し出す。
 

「違うし」


 え? 違った??

 
「あ……ごめんね。
 バスケット、自分で持つから……」


 慌てて、差し出したバスケットを、
 抱え込んだけれど。


「だから、違うって」


 綺月君が吐き出した、ため息とともに、
 私の心も地面に落ちる。



 バスケットを持たせようとしちゃって、
 図々しかったよね?

 綺月君、怒っちゃったのかな?