ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目




「き……綺月君……
 これって……」

「5分間、
 何をしてもいいんだよな?」


 何をしてもいい?

 そんな恐ろしいこと、
 許可した覚えないんですけど!!



「あれは綺月君が……
 辛そうにしていたから……」


「今も、しんどいんだけど。俺」


「やっぱり、体調悪いの?」


「心美のせいだからな」


 わ……わたし、何かしましたか?



「辛いなら、ソファで横になったら?」


 そうすれば。
 
 トランポリンでジャンプしているみたいに
 暴れている私の心臓が、
 少しは落ち着いてくれるから。


 そう思ったのに。


 ギューっ!


 更にきつく抱きしめられ、
 私の血液は、沸騰寸前。