これほど不気味な敵は初めてだった。
恐ろしく脆く、その脆さが武器となる奇妙な敵。
自らの身体を犠牲にして、俺達を倒そうとした。
狭い塔の内部においては、恐ろしい敵だった。
「お待たせしました、早く行きましょう」
「昴少年。貴様、なぜ助けに戻った」
なぜって、それに理由が必要なのか?
「この塔に入ったからには、皆死ぬ覚悟はあるはずだ。その覚悟を、少年は信じられないのか?月影もそうだぞ」
「そんなの……おかしいじゃないですか。死ぬ覚悟が出来ていたって、助けられるなら助けた方が良いに決まってる!三原さんの死に方を見ましたか?あんなの人間の死に方ですか!もっと上手くやれば、三原さんだって死なずに済んだかもしれないんだ」
そうさ。
月影のホーリーフィルムだって、最初から知っていれば、俺と狩野の二人で斬撃を飛ばしまくって、それだけでやれたかもしれないのに。
敵の事も、味方の事も詳しく知らずに戦って、命を落とす結果になってしまったんだ。
「自惚れるな昴少年!貴様一人で何でも出来ると思うな!戦わねばわからない事もある!それを貴様は、自分一人ならやれたとでも言いたいのか!!」
恵梨香さんがそう言って俺を殴り、階段を上って行った。
恐ろしく脆く、その脆さが武器となる奇妙な敵。
自らの身体を犠牲にして、俺達を倒そうとした。
狭い塔の内部においては、恐ろしい敵だった。
「お待たせしました、早く行きましょう」
「昴少年。貴様、なぜ助けに戻った」
なぜって、それに理由が必要なのか?
「この塔に入ったからには、皆死ぬ覚悟はあるはずだ。その覚悟を、少年は信じられないのか?月影もそうだぞ」
「そんなの……おかしいじゃないですか。死ぬ覚悟が出来ていたって、助けられるなら助けた方が良いに決まってる!三原さんの死に方を見ましたか?あんなの人間の死に方ですか!もっと上手くやれば、三原さんだって死なずに済んだかもしれないんだ」
そうさ。
月影のホーリーフィルムだって、最初から知っていれば、俺と狩野の二人で斬撃を飛ばしまくって、それだけでやれたかもしれないのに。
敵の事も、味方の事も詳しく知らずに戦って、命を落とす結果になってしまったんだ。
「自惚れるな昴少年!貴様一人で何でも出来ると思うな!戦わねばわからない事もある!それを貴様は、自分一人ならやれたとでも言いたいのか!!」
恵梨香さんがそう言って俺を殴り、階段を上って行った。



