東京ヴァルハラ異聞録

「あー!もうっ!何をうだうだやってんだよ!こいつの身体と頭をぶった斬ればいいだろ!そしたら頭は真っ逆さまに落ちて行くんだからさ!!」


閉鎖空間で、しかも足場の悪い場所で戦っていたからか、いつもの調子が出ない俺達に、川本が喝を入れるように怒鳴り付けた。


この脆さなら……それも可能かもしれない。


「だったら俺がやりますよ!皆は血がかからないように気を付けてください!!」


「えっ!?ちょっと!遠距離武器を引こうとしてる俺は……」


「ジャンビアを強化してください!じゃあ、行きますよっ!!」


そう叫んで、日本刀を引き抜こうとした時。


「待てっ!少年!皆、月影か池田の周りに集まれ!黒崎、お前は上だ!移動しろ!」


万が一、血液が飛び散ったとしても、月影か麻衣ならば防げる……と、そう考えたのだろう。


皆が二人の周りに集まった事を確認して、俺はビショップゾンビに向けて日本刀を引き抜いた。


階下のビショップの胴、そこを分断すれば、頭部は落下する!!


超高速の斬撃が、ビショップゾンビの胴に直撃した。


中心にある柱に傷を付けて。


ビショップゾンビの身体は分断され、頭部が落下を始めたのだ。