東京ヴァルハラ異聞録

気を付けてと言われたって……斬れば血が噴き出す。


それを浴びてもダメって事なんだろ?


それに、身体中に紫の液体を纏っているし、これにも触れちゃダメなんじゃないの?


「冗談きついぜ……今いるやつの武器を見てみろよ。トンファー、日本刀、グローブ、双剣、盾、ナイフにハルパー、それに細剣、俺はジャンビアだ。どうやってあの液体に触れずに戦えって言うんだよ」


三原の言う通りだ。


俺と狩野は、斬撃を飛ばす事が出来るけど、他の人は接近しないと攻撃が出来ない。


さらに言えば、俺と狩野の斬撃をクロスさせて放っても、派手に体液が飛び散ればそれだけで全滅してしまう。


こんなやつ、前回はどうやって倒したってんだよ。


「決まってるでしょ。溶かされる事を恐れずに戦う……たとえ死んだとしても」


こいつを倒す為に、自分も死ぬ覚悟……か。


肉が身体から剥がれて落下しているけど、この大きさだと自然に朽ちるのを待つ事なんて出来ないな。


だったら、命を賭けて戦うしかないのか。


「仕方ないな。狩野、今回もこいつを任せても良いか?名鳥はいないが、お前なら何とかなると信じている」


「物は言い様ね。だけど、私一人で食い止めるには荷が勝ちすぎるわね。他にも何人かいてくれると嬉しいんだけど」