東京ヴァルハラ異聞録

「テメェの相手は俺だろうが!!そいつらに手出ししてんじゃねぇよっ!!」


それを察知したかのように秋本が飛び掛かり、ハルベルトをフェンリルの牙に目掛けて、下から振り上げたのだ。


ガキン!と、ハルベルトが弾かれるような音が聞こえる。


完全に押し負けている!


だが、秋本のその攻撃のおかげで、ほんの一瞬だが回避する時間が出来た!


「飛べっ!!」


フェンリルの牙を回避する為に、前方に飛び込むような前転。


ギリギリで回避し、慌てて振り返るとフェンリルの口が地面をえぐっていた。


「あっぶねぇ……こんなのと秋本さんは戦うつもりかよ」


「秋本さんだから戦えるんでしょ!振り返らないで!行くよ!」


今度は麻衣に背中を押され、俺達は走った。


至るところから、戦闘の音が聞こえる。


武器を手に取り、怪物達と戦う。


力が足りずに、殺される人もいるだろう。


それでも戦う事を選んだ人達の覚悟を、無駄にしてはいけない!


皆の想いを連れて行く!!


そして、館内へと入った俺達。


エントランスホールには、恵梨香さんと沙羅、そして三原に川本がいて、俺達が来て七人となった。