東京ヴァルハラ異聞録

「お?やんのか!?おもしれぇ、俺がその喧嘩買ってやる!!」


ニヤリと笑い、秋本がハルベルトを取り出したが、俺は慌ててそれを止めた。


「秋本さん!喧嘩じゃないんですから!説得しなきゃならないのに、そんなんじゃダメですよ!!」


「あぁ!?だったらどうするって言うんだよ!!力を示せって言っただろうが!!こいつらをぶっ飛ばして、その後に説得すりゃいいだけだろ!そこを退けっ!」


どうしてこの人といい、黒井といい、戦う事が最優先なんだよ!


この街ではその行動は間違っていないかもしれないけどさ、この場はそういう状況じゃないだろ!


「おい、光輝。お前どう思う?さっきの結城の戦いを見て、勝てると思うか?あいつに勝つ為に強くなったんだろ?」


「いや、全く勝てる気がしないですよね。動きが見えなかった。初めて戦った時は俺の方が強いくらいだったのに……秋田さんは勝てそうですか?」


「俺に聞くなよ」


光輝と秋田の声が聞こえるけど、今はそれどころじゃない。


「おい、秋本でもいいけどよ、俺はそのガキと戦ってみたいんだよ。黒井を倒したそのガキとな!」


三原がタバコの煙を吐き出し、俺に曲刀、ジャンビアを向けた。