東京ヴァルハラ異聞録

「うおおおおっ!!テメェら消し飛べっ!!」


斬撃に、凄まじい速度で接近し、ランスを突き付けたビショップ。


一点。


俺と明の斬撃が交差したその場所に、強烈な突きが接触した。


途端に溢れる激しい光。


もしかして、このまま行けるかと思ったけど、あの時のように広がって行くような感じじゃない!


「テメェが死ねよ!黒井っ!!」


さらにそこに、恵梨香さんに押し出された秋本のハルベルトが触れる!


光はさらに激しさを増して。


それでも俺は、まだ足りないかもしれないと、血を吐いた直後、ビショップに飛び掛かって日本刀を振り上げた。


「帰ろう!俺達がいるべき場所に!!ここはいちゃいけない世界なんだ!」


そして振り下ろした日本刀。


それは、交差した斬撃と秋本の攻撃に、さらに重ねるような縦の攻撃。


「くっ!!光が……強くなって……」


秋本が言うように、光がどんどん広がって行く。


俺達を包み込むように広がった光。


それが、視界の全てを真っ白に塗り直して……俺は、落ちるような感覚に包まれたのだ。


何も見えない。


何も聞こえない。


ただ、ヴァルハラへの道が開いたのだという確信だけはあった。