東京ヴァルハラ異聞録

俺と明で少し間隔を空けて立ち、その少し後ろに恵梨香さんと秋本が立つ。


「じゃあ……行きますよ、明さん」


「ええ、よくってよ」


鞘に納めた日本刀の柄に手を添え、意識を集中する。


「単純計算、さっきの二倍の威力か!?面白ぇ!!お前らの力が強くなってるって言うなら、これでどうだよ!俺は黒井!黒井風助だ!!」


そう叫んでランスを取り出したビショップ。


途端に、前方から強烈な力を感じ始めた。


悪魔のような風貌……とは言え、半分は人間で、武器を取り出すと同時に俺達のように力が強くなったような感じだ。


「っ!!昴くん、集中して!動揺しちゃダメよ!」


「わ、わかってます!」


この禍々しい力を前に集中しろだなんて無茶を言う!


でも、ビショップもこの作戦に乗ってくれた。


研ぎ澄まされた最高の一撃を放つ為に、意識を集中しろ!!


時間にして数秒。


気の遠くなるように思えるほどの時間に感じたけど、溜めが完了するには十分な時間だ。


「昴くん!行くわよ!」


「はいっ!!」


目を開き、ビショップに向かって下から右上に切り上げた。


明の斬撃と交差して襲い掛かる!