東京ヴァルハラ異聞録

「ヴァルハラに帰るだと!?帰った先に何がある!こっちなら、世界を相手に大喧嘩が出来るだろ!」


ビショップは、戦う事しか考えていない。


より強い相手を求めて、それが誰であろうと、自分が楽しめれば良いと思っているように感じる。


そこは……黒井のままなんだな。


「昴少年、こいつにはもう、何を言っても無駄だ!昔から頑固で、私達の言うことなど聞くような男ではなかったがな!」


「それそテメェも同じだろうが!北条!」


グッと拳を握り締めて、恵梨香さんに殴り掛かったビショップ。


その動きに合わせて恵梨香さんの前に移動し、拳に斬り掛かった。


ガンッと、金属でも殴ったかのような音が響き、ビショップは動きを止めた。


「受け止めた……だと!?」


「まだわからないのか!この世界ではお前の力は弱まってる!そして、俺達の力は強くなってるんだよ!」


グッと刃を押し込み、右下へと斬り払った。


「そういう事だぜ!!四対一だが、悪く思うなよ!!」


体勢を崩したビショップに、秋本のハルベルトが襲い掛かる。


肩を突き、その勢いで弾き飛ばすが、肉体的なダメージはほとんどなさそうだ。


「お前らの力が……強くなってるだと!?俺の力が弱くなってるだと!?ふざけるな!だったら何か?ヴァルハラで俺を貫いた槍は、俺を消滅させるためにお前らごとこの世界に飛ばしたってのか!?あ!?」