東京ヴァルハラ異聞録

おかしい事も、笑われるような事をしているというのも理解しているつもりだ。


だけど、これは俺が望んだ帰り方じゃないんだから。


ビショップと戦っている秋本と恵梨香さん。


そこに駆け付け、ビショップに向かって飛び掛かった。


日本刀を抜き、頭部目掛けてそれを振り下ろす。


「結城昴!!またお前かっ!!」


即座に反応し、空中の俺に対して強烈なサマーソルトキック。


日本刀で受け止めたものの、俺の身体を後方に弾く。


「遅せぇよ!!クソでもしてやがったのかよ!」


秋本に文句を言われるだろうとは思っていたけど、実際に言われると嫌なもんだ。


「ビショップ!!この世界は俺達の世界じゃない!ヴァルハラに帰ろう!」


「は?頭沸いてんのかテメェはよ。ここは紛れもなく俺達が生まれ育った世界だろうが。どうして俺がヴァルハラに帰らなきゃならない?俺は、この世界で生物の頂点に立てるんだぞ!!」


「それはヴァルハラで手に入れた、偽りの力だろ!!そんな歪んだ力は、この世界にあってはならないんだ!魂の世界に還さなきゃならないんだよ!」


初めから説得を聞いてくれるなんて思っちゃいない。


ただ、帰る事が出来る可能性を伝えれば、ビショップも少しは考えてくれるかと思ったけど……どうやら、そう簡単ではなさそうだ。