東京ヴァルハラ異聞録

「光だ、光が見える」


今、恵梨香さんが攻撃を受け止めた時、不自然な光が見えた。


「ああ、確かにあれは、俺達を包んだ光だ。どうなってやがる」


首を傾げると同時に、ハルベルトを俺に振った秋本。


慌ててそれを日本刀で受け止めるけど、特に何も変化は起こらない。


「もしかして……私達とビショップが衝突すると発生してるの?あの光は」


一体何の為にあの光が発生しているんだ。


俺達はあの光に包まれてこの世界に戻った。


だとすれば、もう一度あの光に包まれれば……ヴァルハラに行けるのか?


「おい、いつまでボサッと突っ立ってんだ!死神を見殺しにするつもりかよ!黒井を殺るなら今しかねぇだろ!」


駆け出した秋本に続き、俺も二人の元へと急いだ。


ここでビショップを殺せば、この世界の脅威はなくなる。


だけど、俺達は本当に元の生活に戻れるのか。


ヴァルハラに沙羅を置き去りにして、何とか残った人達でバベルの塔を攻略してもらうのか?


その考えがどうしても抜けずに、あの光でヴァルハラに戻れるならと、俺は考えていた。


「黒井っ!!ここでくたばりやがれっ!!」


恵梨香さんと戦っているビショップに、秋本が飛び掛かった。