「お前らがどれだけ束になっても、俺に勝てるわけがないだろう。圧倒的な力を持った俺に!」


笑いながら、俺達に向かって腕を振る。


すると、まるで空気の塊が俺達を押し潰すような突風が起こったのだ。


「ぐっ!!こんなもの!」


何とか押し潰されないようにと踏ん張り、ビショップを見上げる。


「フハハハハハッ!いいぞ!結城昴、北条恵梨香、秋本雄聖、狩野明!俺と戦う資格があるのはお前達か!」


ビショップのその言葉に、振り返ってみると、名鳥と沙羅、そして雨村が、今の突風で倒れて起き上がれないでいた。


「な、なんなのさ!動けないよこれ!」


「ぐっ!情けない……」


通常時の沙羅では相手にならないという事か。


名鳥に関して言えば、さっきのチャージショットの影響がまだあるに違いない。


現状で戦えるのは……この四人!


日本刀の柄を握り、ビショップの攻撃に備えた時、それは起こった。


東軍の方……地上から天高く昇る光が見えたのだ。


それが、ドクンと脈打つように衝撃波を放ち、空気中に漂う砂埃を一瞬にして吹き飛ばした。


「……なんだ?凄まじい力を感じる!お前らの何倍もある、とんでもない力だ!!」