東京ヴァルハラ異聞録

でも、そう考えると、あの光が南軍を「落とした」という表現は納得出来るな。


円盤が欠けた……そう考えれば。


「だが、もしもこれで南軍のキングが破壊されていれば、戦力は激減、バベルの塔に行くのも難しくなるぞ?あれでどれだけの人間が死んだかもわからないからな」


こんな時でも、冷静に状況を分析するのか、恵梨香さんは。


不謹慎……とは、言い切れないのが悔しくも思える。


だって、「今回は」南軍だっただけで、次は俺達かもしれないのだから。


「南軍がそんな状態だとすると、早急にバベルの塔に向かうメンバーを集めた方が良いな。南軍の協力が得られないとなると、少し心許ないけど、俺達でやるしかない」


「同感だな。グズグズしていれば、また戦力を減らされかねない。今いるメンバーでやるしかないだろう」


名鳥も恵梨香さんも、バベルの塔に向かう事を決めたようだ。


「……これだけでやれるのかよ。黒井がいやがるんだぜ?どう考えても、ここにいる全員が纏めてかかっても殺せるとは思えねぇな」


秋本が言うこともわかる。


ビショップに負けてから、俺達は一体どれだけ強くなったと言うのだろう。


きっと、束になってかかっても、一蹴されてしまうだろう。