東京ヴァルハラ異聞録

「す、凄い……この威力なら、どんなやつも相手にならないぞ」


もしかすると、当たりさえすれば、ビショップだって一撃で殺れるかもしれないほどの威力。


「そうね……だけど、外れたらそれで終わるわね。一発撃って、こんな風になってしまうんですもの」


俺の背後から声をかけた明。


振り返ってみると、名鳥が明の手を握ってその場に座り込んでいたのだ。


「……はー、いい天気だね。ひなたぼっこしようよお姉ちゃん。あ、ピクニックに行くのもいいよね」


ニコニコして、明の手を離そうとしない。


「な、何言ってやがんだこいつ……気持ち悪ぃ」


「気持ち悪いっていう人が気持ち悪いんだよ。僕は気持ち悪くないもんねー」


……なんなんだ、この子供みたいな言い方は。


もしかして、使い物にならなくなるって、こういう事なのか?


「順一のチャージショットは、殺意や闘争心を全て込めて放たれるの。だから、それを撃った後はしばらくこの状態になるの。我慢して」


「お、おう……そうかよ。それにしてもなんと言うか……哀れだな」


秋本もさすがに強くは言えないようで、そう言うのが精一杯の様子。


でも、これで全ての軍に降ったルークは倒す事が出来たんだ。