東京ヴァルハラ異聞録

「相変わらず適当なやつだな。そんなだからルークがここまで来たのだろうが」


緩い名鳥に、恵梨香さんが呆れたように溜め息をついた。


「いやあ、考えてないわけじゃないよ?俺のショットガンで、こいつの頭を吹っ飛ばそうとか考えてもいるし。でも、人手が足りなくてね」


「……何か、考えがあるのか?仕留めるのはお前に任せても良いのだな?」


「そう言われるとちょっと自信はないけど。でも、かなりいいとこまでやれると思うよ?」


名鳥のその言葉に、恵梨香さんは頷いて。


「ならばやってみせろ。勝負は一瞬。こいつが立ち上がった時だ。失敗しても後ろに私達がいる。思う存分やれ」


「ははっ。心強いね、本当に。昴、秋本、俺がしくじったら頼むよ?これをやると、しばらく俺は使い物にならなくなるからさ」


俺と秋本の顔を見て、また笑う。


でも、あのショットガンにそれほどの攻撃力があるのだろうか。


確かに、俺の腕を吹っ飛ばした事はあるけど、それでもルークに通用するとは思えない。


何か……俺には見せた事のない秘策があるというのか。


この街に落とされた最後のルーク。


それを倒す為に、俺達は話し合いを続けた。


そして、その時は訪れた。