「あれ……皆いる。でも、どうしてこっちを見ているんだ?」
破壊の跡を追ってやって来てみれば、名鳥達がまるで俺が来るのがわかっていたかのように見上げていた。
「はぁ……恵梨香ちゃんの『少年』に対する嗅覚は異常だね、ちょっとさ。私なんて姿を見るまでわかんなかったよ」
雨村が何か言ってるけど、その意味は俺にわかるはずがない。
「いやいや、昴と沙羅ちゃんはわかるけど、なんで秋本までいるわけ?まさか、ドンパチおっぱじめようってわけじゃないよね?」
「なんだと名鳥!!俺がいちゃあ悪いのか!?それとも何か?黒井の代わりにテメェが俺の遊び相手になってくれるってのか!?」
せっかく東軍のルークを倒しに来たのに、何も名鳥に喧嘩を売らなくてもいいだろ。
「やだよ。こっちはそれどころじゃないの。俺達と戦いに来たんじゃなくて、ルークを倒す手伝いに来てくれたって言うなら……大歓迎だけどね」
秋本の挑発に対し、満面の笑みで返した名鳥。
その表情に、秋本もやる気を削がれたのか、小さく舌打ちをして武器を下ろした。
「昴少年。少し見ない間に随分強くなったようだな。噂は聞いているぞ。西軍のルークを倒し、北軍でもルークを倒す手伝いをしたそうではないか」



