東京ヴァルハラ異聞録

「沙羅!その武器は!?」


「ナイフ一本じゃこの先厳しいかなって。ハルパーって武器だよ。ルークと戦った時は、まだ使い物にならなかったけど……うん、どんどん強くなってるから使えると思う!」


と言うと、あの武器はもう星5レアに進化させたと言うことか?


俺なんて日本刀を引いて以来、強い武器が全然引けないってのに、運が良いな。


「よし、一気に駆け抜けるぞ!」


そう呼びかけて、俺と沙羅は東軍に向かって走った。


バベルの塔の反対側まで来た所で秋本と合流し、東軍に入る階段を駆け上がった。


そして、ポーンが追って来ない所までやって来て、振り返った。


「ひゅぅっ……随分殺ったな。死体を残ったポーンが食えば、飢えてはぐれになる可能性は低くなるだろ」


自分の仕事に満足したのか、秋本がニヤリと笑いながら俺達に言った。


「まあ、ポーンやナイトですしね。俺達の目的は、東軍のルークですから」


その言葉をどう捉えたのかはわからない。


だけど、秋本は「チッ」と舌打ちをして東軍の方を向いた。


「んなことはわかってんだよ。さっさと片付けて南軍に行くぞ。俺達が着く頃に死んでてくれれば楽なんだけどよ」