東京ヴァルハラ異聞録

皆で纏まって行く方が楽だけど、分散した方がより多くのポーンを倒せる。


「わかったよ!任せて!」


沙羅が返事をして、俺と沙羅は塔の右側に走る。


この場所は……懐かしいな。


星5レアになる為に、ポーン狩りをしていた場所だ。


あの時はナイトにも勝てなくて、死にかけていたのに。


ポーンを斬り捨てながら走っていると、少し広い空間に出た。


こんな密集地に、どうしてこんな空間がと思ったけど……その理由はすぐにわかった。


目の前にはナイト。


それも、あの日俺が皆を逃がすために囮になった場所で。


「あの時と同じ……じゃないよな。俺はお前より強くなったし、こんなにポーンはいなかった!!」


感傷に浸っている場合じゃない。


ナイトが素早く俺に槍を突き付けた。


それを難なく回避し、槍の上を駆け上がると同時に、日本刀を振るってその頭部を刈り取った。


ナイトの肩を蹴り、飛び降りると同時に、日本刀を振るいポーン達に刃を浴びせる。


沙羅も俺に負けじとポーンを倒して前進を続けているが……その武器が、ソードブレイカーだけではなくなっていた。


右手に持たれている、湾曲した半円状の鎌のような武器を使っていたのだ。