東京ヴァルハラ異聞録


秋本の演説が終わり、俺達は近くのビルで雨宿りを兼ねて身体を休める事に。


「お前、死ねないのに無茶しすぎだからな!もし死んだらどうするつもりだったんだ!あぁ!?」


「はぁ!?私がいなかったら、あのまま肩で、蚊みたいにぺしゃんこに潰されてたでしょ!感謝してほしいけどね!」


疲れている俺達の前で、疲れ知らずと言うかなんと言うか。


秋本と神凪が凝りもせずに口喧嘩を始める。


こりゃあ、止めに入らなきゃならないかな……なんて思って立とうとしたら、吉良が俺の手を掴んで首を横に振った。


「あれは、二人のコミュニケーションだよ。仲が悪いように見えて、そうじゃないから。ま、放っておけばいいよ」


「そ、そんなもんですか。ならいいですけど」


世の中には変な関係もあるもんだな。


俺にはちょっと理解出来ないけど。


「それより昴くん。次はどこに行くの?やっぱり東軍?」


「え?ああ……うん。一応全軍を回って、ルークを倒して行こうと思ってるんだ。まだ南軍には行った事がないから、先に東軍と思ってね」


沙羅の問いにそう答えた。


東軍のルークが休眠に入って、まだ三時間経っていない。


こんなに早く、東軍に戻るとは思わなかったな。