東京ヴァルハラ異聞録

神凪の言葉で、吉良と拓真が動く。


落下を始めた俺へと飛んで、吉良が鎖分銅を拓真に投げたのだ。


「拓真!それを掴め!!こいつを秋本さんの所まで放り投げるぞ!」


「わかりました!行くぞ昴!打ち貫け!!」


秋本の攻撃で、僅かに仰け反ったルーク。


痛みで悶えるまでの僅かな時間。


吉良と拓真によって弾かれた俺は、再び秋本に接近した。


溜めはかなり弱まった。


だけど、この一撃に全てを賭ける!!


秋本のハルベルト。


その石突き目掛けて……力を刃に纏わせる居合斬り。


「やれっ!!結城!!」


振り抜いた日本刀が、ハルベルトの石突きに直撃した。


と、同時に手に伝わる破壊音。


「くたばれ!!化け物がっ!!」


秋本の咆哮が辺りに轟いた瞬間。


ハルベルトがさらに深く突き刺さり、秋本がそれをグリッと回転させた。


恐らく、脳まで達したのだろう。


そして、秋本がとどめとばかりにハルベルトを回転させて斧刃で脳をかき回した。


「グォ……」


悲鳴を上げたルークの声は小さく、そして動きを止めたのだ。


「よしっ!100点!!」


そんな俺達を見て、神凪は満面の笑顔を見せた。