東京ヴァルハラ異聞録

気を抜けばドボンと水中に沈む。


届け、届けと祈るように走り、ようやくルークに辿り着いた。


ここからさらに、ルークの太ももを駆け上がる!


だが、俺が懸念した通り、雨のせいで少し滑りやすくなっているようだ。


いや、これは雨が降っていなくても、川の水で濡れていたから同じか。


何度も滑りながら、ルークの身体をよじ登り、何とか肩までやって来る事が出来た。


「おい、どうやってこいつを殺す!俺の攻撃でも頭蓋骨で止められる!」


秋本の攻撃でも、やはり通らなかったか。


西軍のルークを倒した時でも、急降下からの俺の渾身の一撃、それに御田さんの攻撃をプラスして、やっと頭蓋骨を破壊出来たんだ。


それと同等の力を出さなければ破壊は無理。


「それでもやるしかない!意地でも頭蓋骨を破壊して、脳を潰すしか勝つ方法はないぞ!」


ルークの肩にいるのは、秋本、吉良、拓真、将太、延吉、麻衣、そして俺と沙羅。


多ければ良いってもんじゃないけれど、これだけいればどうとでも戦えそうだ。


「やれやれ。作戦なしの行き当たりばったりか。だったら……とりあえずこの目を潰しておかんとな!!」