東京ヴァルハラ異聞録

「神凪のところのやつらか。この際誰でもいい。戦えるやつをかき集めてやる」


PBTを取り出して、画面を操作した秋本。


あの好戦的な秋本が、ルークを倒す為に俺の提案に乗ってくれるなんて。


ルークが強敵だという事を、秋本も理解しているのだろうな。


今は、人間同士で殺しあっている場合じゃないと理解しているんだ。


「……俺だ秋本だ。北軍全員に告ぐ。これから俺はルークとかいうぶっ殺す。星5レアのやつは雷門に来い。それ以外でも、ルークを殺したいってバカがいたら来い。化け物どもに、人間の恐ろしさを教えてやるぞ!」


言い終わると秋本は、PBTをポケットに入れてビルの上を見上げた。


「お前らいつまで見てるつもりだよ。さっさと降りてこい」


秋本がそう言うと、ビルの上からひょっこりと顔を出す三人組。


「バレてるじゃない!最初から出てれば良かったんじゃないの!?」


「バカ言うなよ、あの戦いに巻き込まれたら俺達死んでたぞ」


そう言いながらビルから飛び降りたのは……将太、麻衣、龍拳の三人だった。


「……三人か。黒崎はどうした」


「沙羅は近くにいると思いますよ。ほら、今の通信を聞いて、他にもやって来た人がいます」


秋本の問いに将太が答え、さらに道路を指差した。