東京ヴァルハラ異聞録

「とりあえずって、いやいや昴くんわかってる?それって北軍のトップの人らばかりやで?そんな人ら集めんと、あれに勝たれへん言うん?」


「あのルークはそれくらいの敵だと思ってるよ。ビショップに関しては、この街のトップ全員で掛かっても勝てるかどうか……って感じかな」


「そんなに強いんや……誰かがやってくれる。生きる為に細々とやろうって思ってたけど、そういう事でもないんやな。わかったで。舞に任せとき」


そう言うと、舞はPBTを取り出して、画面を操作し始めた。


誰かに連絡を取ってくれるのだろうか。


「……あ、舞やねんけど。今な、昴くんとおるねん。そっちに連れてってもええ?あ、そう?じゃあ連れて行くな」


そんな声が聞こえて、通信を終えた舞が振り返ってニッコリと笑ってみせた。


「じゃあ行こか。打倒、ルークやな!」


なんだか、舞が言うと軽く聞こえるな。


ルークの強さはわかったはずなのに。


「ま、舞さんも来るのか?今言ったけど、ルークは強いんだぞ?正直舞さんが戦えるとは……」


「何、戦えるとは思えへん言うん?そりゃあ、昴くんより弱いかもしれへんよ?でも、だからと言って何もせんのは違うやん?」