東京ヴァルハラ異聞録

「ちょ、ちょっと待て。神凪が死んだって本当か?あんな状態で……神凪は戦ったってのか?」


神凪が殺されたから、秋本は怒ったんだ。


そしてビショップに戦いを挑んだ……そう考えるのが妥当だな。


「違う違う。あの日、ルークが神凪さんがいるビルに落ちたんや。避難する暇もなかったと思うで。あそこには、小さな子供もおったっていう話やけど……あの子らは今頃どこにおるんやろ」


舞のその言葉に、俺は驚く事しか出来なかった。


ルークがあのビルに。


戦う事も出来ずに、あの質量に押し潰されたという事か。


……舞桜は。


天馬や美優、それに優花さんはどうなった。


あのビルにホームポイントを設定してくれていればいいけど、皆がどうなったかが気になるな。


「舞さん、ルークの現在地は?」


「今は隅田川の真ん中で丸くなってるけど。え?ちょっと、ほんまに行くつもりなん?冗談やないん?」


「冗談なんて言ったつもりはないよ。とりあえず、ルークを倒す為に人を集める。沙羅、秋本、吉良、拓真、将太、龍拳に麻衣。これくらいはほしいな」


これだけ集めても、ルークを倒せるだけの連携をとれるかどうかはわからない。


そこは、俺よりも北軍の人間の方がわかっているだろうから。