東京ヴァルハラ異聞録

ルークの弱点は頭部。


前回の個体ならまだしも、今回の個体は50メートルを超える。


仮に秋本が全力で攻撃をしたとして、あの分厚い頭蓋骨を貫けるかどうか。


イージスの盾の反発力を利用するにしても、頭部付近でそれを行うにはあまりにもリスクがでかい。


「ほんまに、どうなっとるん?ルークだけならまだしも、鳥の化け物まで攻めてきて、秋本さんらまでやられたんやで?そろそろ復活する頃やろうけど」


「殺されたのか!?秋本が!」


いや、御田さんが勝てなかった相手だ。


何があってもおかしくはないか。


だけど秋本の事だ、あっさりとやられはしなかっただろう。


「もうな、パンチ一発でぐちゃーっ!内臓どばぁーっ!やったで?あんなん、人間じゃ勝たれへんよ」


……思いの外あっさりやられたみたいだな。


いや、その力は知っていたけど、そんなにも強いとは困ったな。


どれだけ強くなったって、勝てる気がしないぞ。


篠田さんが生きていたとしても勝てるかどうか。


「神凪さんも死んでしもうたし、秋本さんでも勝てん。どうすればええかわからんし、こうやって細々と戦うしかないやん?」