東京ヴァルハラ異聞録

「予想通り、落ち込んで戻って来たようじゃな。ワシは何も言わん。どう考えて、どう行動するかはお前次第じゃからな」


御田さんは、俺を気遣って言ってくれたんだろうけど、今の俺には何より辛い言葉だ。


強くなったと思って調子に乗っていたのかな。


俺が強ければ、全てが上手く回ると勘違いしていたのか。


ここに来て現実を見せ付けられたような感じがする。


「み、美姫は何があっても昴くんと一緒に行くからね!ここまで来たんだから……最後まで一緒にいるんだから」


「美姫……ありがとう」


そう言ってくれるのは嬉しいけど、俺と一緒にいるとバベルの塔に向かうという事で、必ずビショップと戦う事になる。


そうなれば、美姫も殺されてしまうかもしれない。


仲間が目の前で死ぬというのは……何より辛い。


しばらくして、千桜さんと月影もやって来た。


「それで、これからどうするつもり?西軍はルークを倒せたけど、他軍にはまだルークの脅威が残ってる。もう、敵軍だとか言ってられる状況ではないわね。この街の人間対悪魔……と言うべきかしら」


月影が言いたい事はわかる。


いよいよその時が迫っているんだと、俺にもわかるから。