東京ヴァルハラ異聞録




電車に乗り、ここまでやって来たけれど、ここのルークは動いている。


どうやら、各軍に落ちたルークは、一斉に動きを止めるわけじゃなさそうだな。


それぞれ、違うタイミングで休眠に入るみたいだ。


「それで、こっちの状況は」


「伝える事は沢山あるが、このままだとキングが破壊されてしまう。細かい話は後だ。やれるか?結城昴」


御田さんの言葉に頷いた俺は、美姫をチラリと見た。


「やれるかどうかじゃなくて、やらなきゃならないですよね。美姫、また頼めるか?今度はルークの頭上に」


「う、うん!任せてよ!」


「御田さんもお願いします。あいつを仕留めるには、御田さんの力を借りなければならないかもしれませんから」


俺がそう言うと、御田さんはニヤリと笑った。


「新時代の風がいよいよ吹き荒れるか。ワシに任せておけ」


「?新時代の風?」


「気にするな、ワシの戯言と思っておれ」


何だかよくわからないけど、御田さんが気にするなと言うなら気にしないけど。


それにしても……月影がどうしてここにいる。


なんて、今はルークが暴れているんだ、そんな事はどうでもいいか。