東京ヴァルハラ異聞録

いや、まあそれは良いけど、どうして名鳥がそれを知っている?


俺と同じタイミングで死んだなら、そんな情報を得られるはずがないだろう。


「名鳥さんは、どうしてルークが休眠するって知ってるんですか?俺はついさっき復活しました。だったら、名鳥さんも同じタイミングのはずでしょ?」


「おいおい、俺を勝手に殺すなよ。まあ、黒井にスカイツリーから放り投げられた時は、流石に死ぬかと思ったけどさ。落下中に瞬間回復をして、着地の寸前にこいつの全弾発射で衝撃を和らげた……ってわけさ」


ショットガンを取り出して、ニヤリと笑って見せる名鳥。


なるほど……そんな手があったわけか。


「ねぇ。彼は誰?真治くんと何か関係があるの?」


名鳥の説明に納得していた俺を指差し、名鳥にそう尋ねた女性。


「ああ、わかるっしょ?高山真治の武器と想いを引き継いだ少年、結城昴だ」


「そう。よく見れば顔が全然違ったわね。どうして真治くんと間違えたのかしら」


「えっと、この子は明、狩野明(カノ アキラ)。ぶっきらぼうだけど、悪い子じゃないよ?」


まあ、名鳥の仲間だってわかっていたから、その辺りは心配してないけれど。