「もらったぜ篠田!!」
見た目とは裏腹に、とんでもない速度で大鎌を篠田の首に滑らせる。
完全に捉えて、篠田が殺られると思った時。
気付けば、大鎌の男は警察署の二階の外壁に叩き付けられていて。
内臓と血しぶきが辺りに飛び散っていたのだ。
「な、なに!?何が起こったの!?」
梨奈さんも美佳さんも、一瞬の出来事で反応しきれていない。
「今のは、あの秋田ってやつがタケさんの首を刈ろうとしたけど、その前にタケさんのパンチが炸裂したって感じかな?」
いつの間にか俺達の横にいた悟さんが、二人に説明するけど……そうじゃない。
「いえ、あの男が篠田さんの首を刈ろうとしたんですけど、篠田さんはあの男の首を掴んで持ち上げたんです。それで鎌は空振りして……その後ですよ、パンチを入れたのは」
本当に辛うじて……確証は持てないけど、そう見えた。
「い、今のが見えたのか?」
「多分……ですけど」
話をしている間にも、篠田が男達に迫る。
手にはメリケンサック。
あれが、篠田の武器ってわけか。
「おうコラ。その程度で俺を殺せると思ってんのかよ。舐められたもんだな」
明らかに不機嫌そうに、拳と拳をガンガンとぶつけていた。



