東京ヴァルハラ異聞録

「ぐはっ!」


「この高さから受け身を取らずに落ちて、生きているとはね。言うだけの事はある」


そう言い、手を話すと後方に飛び退いた。


生きてるったって……これは結構なダメージだぞ。


肋骨が何本かイッたかもしれない。


でも……それだけだ。


足がふらつくけど、何とか立ち上がり、日本刀の柄に手を掛ける。






「この……貧相少女が!!私の本気に付いて来れるなんて、どういうトリックだい!?」


「黙れ!脂肪の塊が!!切り刻んでやる!切り落としてやる!死んで後悔しろっ!!」






その背後では、雨村と沙羅が戦いを繰り広げているけど、やっぱりその姿を見なければ沙羅だととても思えない。


「あちらはあちらで、譲れない戦いみたいだよね。女のヒステリーに巻き込まれるのは勘弁だから、さっさと終わらせようか」


「賛成ですね……俺が勝って、この戦いは終わらせます」


「ホント、言ってくれるよね」


俺の言葉が気に触ったのか、名鳥が両手に武器を持つと、そのまま俺に向かって駆け出した。


近接戦闘用の槍、そして遠距離攻撃用のショットガン。


離れると不利!


俺の得意な接近戦でやるしかない!