東京ヴァルハラ異聞録

落下しながら、壁を蹴って横に移動する。


左肩に回避しきれなかった散弾が当たるが、戦闘に影響はない!


「……マジかよ。これを避けるってぇの?」


名鳥にとって、今の攻撃は絶対に回避出来ない必中の一撃だったに違いない。


そして、連射して来ない所を見ると、このショットガンはそれが出来ない理由があるという事だ。


「名鳥っ!!」


さらに壁を蹴り、名鳥に飛び掛かかった。


「可愛くないくらい強くなったね、本当にさ」


槍を取り出し、ショットガンを手放した名鳥は、それをくるくると回転させて俺に突き付けた。


日本刀で弾き、右手で槍の柄を掴んだ俺は名鳥の懐に飛び込んだ。


「わお、接近しすぎてないかい?これじゃあお互いに攻撃出来ないだろ」


「そうだね。でも!殴る事は出来るっ!」


槍を持つ手を離し、拳を握り締めて名鳥の頬を殴り付ける!


距離が離れないように、左手で鞘と名鳥の服を掴んで。


「ぐっ!!ちょ……待てって!!おい!!」


何を言われても、殴るのを止めない!


まだ日本刀の溜めが不十分。


その間、名鳥に攻撃をさせるわけにはいかないし、溜まったらすぐに居合斬りで終わらせてやる!