東京ヴァルハラ異聞録

レベル……63!?


俺、そんなに強くなっていたのか!?


篠田さんと出会った時、篠田さんはレベル75だった。


それは、キングを破壊されて武器レベルが四分の三になったと言っていたけど、それに迫る強さになったってわけか。


いや、それよりも……。


「その驚きよう。あんたも高山真治を知ってるんだ?」


「当然だ。一つ教えてやろう。この東軍には、なぜか高山真治に縁のある者が多くいる。やつと再戦したいと願う者が多くいるという事だ!」


そう言い、さらにPBTを操作してポケットに入れた大友。


すぐに大弓を構え、矢を俺に向けた。


まるで清流のように、淀みのない挙動。


「沙羅、下がって。俺がやる」


「無理だよ!沙羅も一緒に戦う!」


と、沙羅が言った時、大友が睨み付けて口を開いた。


「邪魔をするな。これは俺と高山真治の勝負だ」


こいつも俺ではなく、高山真治とやりたいクチかよ。


だけど……悪くない。


高山真治の力を否定するのではなく、俺の力を見せ付ける。


「俺は結城昴だ。高山真治は俺の師匠。師匠を見る前に、弟子の俺を見たらどうだ?」


日本刀を鞘に納め、腰を落とした。