東京ヴァルハラ異聞録

「お前……結城昴。一体この短期間で何をした!まるで動きが違う……その動きはまるで……」


「大友葵。黒井を倒す前に、まずはあんたを倒させてもらうよ。俺は、バベルの塔に登るんだ。強くなければ登れないらしいからね」


「答えろ……この短期間で何をした!お前はそれほど身体能力は高くなかったはずだ!」


PBTを俺に向け、画面を操作し、さらに驚いた表情を見せた。


「何って……まあ、稽古を付けてもらったんだよ。ああいうのが師匠って言うのかな?弟子を何千回も殺す師匠なんて聞いた事ないけどさ」


「師匠……だと?その師匠の名は?お前をこの短期間でここまで強くするやつだ。凄まじく強いやつに違いない」


そこまで話して、やっと沙羅が俺に追い付いたようで。


沙羅を狙われないようにと警戒したけど、大友は沙羅を狙うつもりはないようだった。


「あんたが知っているかは知らないけど。俺の師匠は『高山真治』。この日本刀の前の持ち主だ」


俺がそう言うと、大友は目を見開いて顔を歪めた。


「高山……真治。なるほど、理解し難い話だが、その話が真実なら合点がいく。ありえない武器レベルの上昇もその為だったか。レベル63……たった五日で上げられるレベルじゃない」