東京ヴァルハラ異聞録

でも、そのほんの僅かな隙があれば、俺の攻撃は先を取れる!!


分身の影に隠れて接近していると、大友も判断したのだろう。


それでも、もう遅い!


鞘から日本刀を引き抜き、大友の首目掛けて振り抜く。


光の筋が伸びる。


大友の手は、まだ矢を掴んでいて、このタイミングでは俺の勝利は確実!


「もらったっ!!」


そう……声を上げたが。


俺の日本刀は、どこからか現れた銀色の柱に防がれて。


手に加わる激しい衝撃に、思わず日本刀を引いたのだ。


「タイムアップだ。悪魔が来たぞ。お前達の負けだ」


ニヤリと笑い、大友がそう呟いた。


そう言えばこの柱……どこかで見た気がする。


円錐状と言うか……下に向かうほど細くなっている。


まさかこれは……。


「おい、大友。だぁれが悪魔だってんだよ?一人で楽しそうな事しやがってよぉ!!」


頭上から聞こえたその声に、見上げてみるとそこには。


「……く、黒井!!」


「ピンポーン。まさかこんなに早く会うとはな。でもまあ、関係ねえな。殺し合おうぜ!!」


最悪の状況。


大友なら、三人いれば何とか勝てるかもしれないと思ったけど、この黒井という男だけは異常な強さだから。