話は、バベルの塔攻略を前向きに考えるという形で終わった。


バベルの塔に向かうと言ってくれた秋本は北軍に残り、さらにレベルアップを図る。


吉良や拓真、将太達も北軍に残ってその時に備えるようだ。


そして、悟さんと愛美ともここで別れる事になった。


「美姫は絶対に昴くん達と一緒に行くんだからね!」


と、美姫に関しては戻る気がなさそうだけど。


ビルを出て、それぞれが自分の居場所へ戻って行ったのを確認して、俺達も旅立つ事に。


「あの……送って頂きありがとうございました。どうかお気を付けて。舞桜ちゃんや美優ちゃんにもまた会いに来てくださいね」


優花さんにペコリと頭を下げられて、俺も同じように頭を下げた。


「結城昴、次に会った時はお前の力を試してやる。全力で殺しにかかるから、せいぜい抗って見せろ」


そんな俺に、秋本がニヤリと笑ってそう言った。


「まあ、こんな事言ってるけどさ、こいつは嬉しいんだよ。昔諦めた、バベルの塔にもう一度行けるってわかってさ。許してやってよ」


そう言い、バシッと秋本の肩を叩いた神凪。


「うるせぇな!俺の事はいいんだよ!それよりテメェの心配をしろ!PBTが破壊されてんだからよ!」