東京ヴァルハラ異聞録

この三人には、梨奈さんを見捨てられた恨みがある。


でも、その感情はルークを一緒に倒した事で少し薄まってはいたけど……。


こうして対峙すると、憎しみで刃を振りそうで怖い。


「……良いんですか?結城昴で。こう言ってはなんですが、結城がいても俺達に勝てるとは思えませんよ?」


「そうそう。付け焼き刃の連携じゃ、俺達は倒せないぜ?あんたと結城は知り合ってそんなに時間が経ってないだろ?」


将太も龍拳も、言いたい事を言ってくれる!


そりゃあ俺と恵梨香さんはほとんど一緒にいなかったけど。


「フン。ピーチクパーチク囀って、そんなに私達が怖いのか?一緒にいる時間が全てではない。それを貴様らに教えてやろうではないか」


三人にそう言った恵梨香さんは、チラリと俺を見ると、ニコッと笑顔を見せて。


「少年ならやれると信じているぞ。昴少年も……真治少年もな」


ピクッと、日本刀がその言葉に反応した。


初めて恵梨香さんと出会った時と同じく、喜びを見せているかのような。


「……恵梨香さんとの連携は、俺よりもお前の方がわかってるよな」


日本刀にそう呟いて、俺は顔を上げて三人を見た。