東京ヴァルハラ異聞録






「……くん!昴くん!いつまで寝てるの!?もう朝よ!秋葉原に向かうんでしょ!?」





ドンドンとドアを叩く音と、俺を呼ぶ声に驚き、慌てて起きようとしてベッドから落ちてしまった。


「いてて……は、はい!すぐに準備します!」


えっと、顔を洗って歯磨きをして……PBTも持って行かないとな。


洗面所に入り、歯を磨きながらPBTの画面を見る。


ソウルは8、所持金は1570G。


四人殺して1570って事は……一人大体390くらいか?


倒した相手によって、金額が違うのかもしれないな。


人を殺せば強くなるというのは、感覚でわかる。


日本刀のレアリティが高いおかげで俺は戦えているんだろうな。


武器に振り回されている……そんな所だろう。


「ねえ!昴くんまだ準備終わらないの!?」


「ふぁ、ふぁい!いまいひまふ!」


ゆっくり考える事も出来やしない。


なんて、寝る前にいくらでも考える時間があったのに、いつの間にか寝ちゃったんだよな。


気が張り詰めていたし、それから解放された安心感で眠ってしまったんだろうな。


「よし、行くか」


PBTをポケットに入れ、俺はドアに向かった。