東京ヴァルハラ異聞録




「何よ!そういう所が相変わらず好きだって?私と別れた事、後悔してんじゃないの!?」





まさかの言葉だった。


神凪と秋本が……別れた?


って事は、お付き合いをしていたのでしょうか?


なかなか衝撃的な言葉だな。


「マジかよ……秋本が神凪と。かなりの美人だけど、あの性格で別れたのか……」


「く、黒部!しょーもねぇ詮索してんじゃねぇよ!!殺すぞ!」


悟さんの言葉に、秋本が慌てた様子で声を荒らげる。


「ま、まあ……驚きますよね。秋本と神凪さんは過去に付き合っていたんですが、考え方の違いと言いますか、お互いの性格がぶつかり合ったと言いますか……」


将太が溜め息をついて、小刻みに震わせるように首を横に振った。


このやり取りを見れば、それは何となくわかる気がする。


「神凪さんも秋本さんもあんな感じだろ?だから、付き合ってた時は喧嘩が絶えなくてさ。俺達がいつも止める立場だったわけよ」


龍拳が、呆れたようにそう言って、何となく北軍の事情がわかった。


秋本派と神凪派が対立しているのは、別れたのが原因で壮大な痴話喧嘩……というわけだ。


図式がわかればくだらないけど、いがみ合う理由としては実に単純でわかりやすい。