東京ヴァルハラ異聞録

「よその軍の内情に首を突っ込んでんじゃねぇよ。お前が散々北軍で暴れていたのを、俺は忘れちゃいないぜ?」


秋本も前に出て、恵梨香さんに詰め寄る。


そう言えば、恵梨香さんは北軍で大暴れして掻き回していたんだったな……。


それなのに、いきなり攻撃されないだけでも奇跡みたいなもんだよ。


「私は暴れたわけではない。仲間を欲していたが、お前達が勝手に戦いを挑んで来ただけだ」


「俺に喧嘩を売るような言い方をして、仲間になれってのは随分虫が良い話じゃないかよ」


「ならばどうする?どちらが強いか、ここでハッキリさせるか?」


今にも戦闘が始まりそうなまずい雰囲気!


「ちょ……ちょっと待ってください!!戦いに来たわけじゃないでしょ!!」


慌てて恵梨香さんと秋本の間に割って入った。


「……お前。そうか、篠田のところの。どうだ?篠田は元気にやってるかよ?」


ニヤニヤと笑う秋本に、愛美が怒ったように前に出るが、俺は首を横に振ってそれを止めた。


「篠田さんは……死んだ。お前にPBTを破壊されて、秋葉原に戻ってすぐにな」


秋本を睨み付け、そう言うと……俺の言葉が信じられないような様子で。


なぜか驚いた表情を浮かべて、秋本は動きを止めた。