東京ヴァルハラ異聞録

「そうね。ここに来たばかりなのに、それに気付いたんだ。ほら、鏡の前に立っても、私達の姿は映らない。映るのは、元の世界の光景なの」


やっぱりそうなのか。


俺達は魂の存在。


鏡に映る俺達は、言わば幽霊みたいなものなんだろうな。


「でね、二週間前に妹と買い物をしてたの。その時に、妹から何だかわからないURLが送られて来たの」


その状況は……俺と拓真達と似ている。


俺も送られて来たURLを多分開いてしまって……。


「この街にいる人達は、知り合いに送られて来たURLを開いてやって来たの。そして、この街でその知り合いと出会った人もいる。これがどういう事だか……わかるよね?」


「つまり……知り合いが俺達を呼んでいるんですか?いや、知り合いだけど知り合いじゃない?」


頭が混乱してきたけど、あの時の拓真と麻衣はどこかおかしかった。


梨奈さんの話が本当だとすると……。


「拓真と麻衣も……こっちにいるのか?」


「その人に送られたなら、間違いなくいるわね。そんなわけでどう?朝になったら、秋葉原に行ってみない?あそこは西軍の中心地だし、情報が集まるかもしれないじゃない?」