東京ヴァルハラ異聞録

バキバキッと、頭蓋骨が砕ける音が聞こえる!


「さあっ!貫けよ!!」


その衝撃に弾かれないように、恵梨香さんと秋本の手にも力が込められる。


「グギャッ!!」


ルークの悲鳴が聞こえた。


だが……この連携攻撃でさえ、ルークの頭蓋骨を粉砕するには至らなかったのだ。


「じょ、冗談じゃねぇぞ!」


「これまでか……」


秋本も恵梨香さんも、諦めかけたその時。


俺達に、黒い影が落ちた。


「昴くん!!受け止めて!!」


美姫の声に、頭上を見上げると……そこには、ルークが破壊したビルの残骸。


残骸というにはかなりの大きさがある!


これを受け止めろってのか!?


「な、なんだ!?何が起こってやがる!!」


宙に浮くビルの残骸を見上げ、何が何だかわからないと言った様子で秋本が叫んだ。


「拓真!受け止めるぞ!これが最後の踏ん張りだ!」


「あ、ああ!!わかった!!」


バランスを取りながら盾の裏側に立ち上がった俺と拓真。


この街の物質では、俺達には大したダメージはない。


だが、衝撃はそのまま伝わるはずだ!


これでダメなら、ルークを倒す事なんて不可能!