東京ヴァルハラ異聞録

鞭を掴み、麻衣を抱き寄せるようにして秋本達の方を見る。


「俺も行く!三人いりゃ……何とかなるだろ」


拓真も、俺と麻衣を抱えるように腕を回して。


「三人もかよ……でもまあ、やってやるよっ!!」


そう叫び、愛美が鞭を振り上げる。


ふわりと……なんてものじゃない。


突然Gがかかり、凄まじい勢いでルークの頭部へと放り投げられたのだ。


「龍拳!!合わせて!!」


「わーってるっての!!」


さらに、俺達の動きに合わせるように、沙羅と龍拳が空中に飛び出した。


二人は拓真の両腕を挟むように掴んで。


眼下にいる秋本のハルベルト目掛けて投げ付けたのだ。


盾を構えながら加速する俺達。


「おい!死神!俺の武器を支えやがれ!!この衝撃はやばいかもしれねぇ!!」


「随分弱気ではないか。だが……承知した」


恵梨香さんと秋本が二人でハルベルトを構える。


「麻衣!角度の調整はお前にしか出来ないんだ!任せたからな!」


「う、うん!」


反射の角度は、盾の角度による。


そういう事なのだろう。


そして……麻衣の盾が、ハルベルトの石突きに直撃した。


凄まじい衝撃を、そのままハルベルトに反射する。