危なかった。
ルークの元に駆け寄ってみれば、拓真と麻衣が踏み潰されそうになっているじゃないか。
いがみ合っていた二人が、一緒に盾を構えている……。
その姿が、俺を迷いなくここに走らせた。
「ルークを倒す為に来たんだよ!まあ、二人には言いたいことはいっぱいあるけど……今はこいつをどうにかしないとな!」
力を込め、全力でルークを押し返す。
「麻衣!負けてられないよな!昴がいるんだぜ!」
「う、うん。弱音なんて……吐けないね!」
麻衣の表情が変わる。
魂の強さがこの街での強さ……。
今まで押し潰されそうだったのに、徐々に押し返し始めたのだ。
「いいぞ、麻衣!そのまま……押し返せっ!!」
「うんっ!!」
俺の言葉に応じるように、グッと盾を押し返した麻衣。
すると……ルークの足が弾かれ、激しく上空に上がると、その巨体がゆっくりと後方に倒れたのだ。
それに押し潰されないよう、道にいた人達が即座に避難を始める。
秋本派も神凪派も……ルークという共通の敵を前に、協力して戦っている。
千桜さんが言っていた、俺が共闘のチャンスを潰したという言葉の意味がわかる気がするな。



