東京ヴァルハラ異聞録

「いやいや、別に俺達は何かしようとか思ってないから。それが目的なわけじゃないからな」


その言葉に、困った表情を浮かべて首を傾げた悟さん。


「そう……なんですか?すみません。西軍の人達にはあまり良い印象がなかったので……あっ!す、すみません」


話す度、何度も何度も頭を下げる優花さん。


「そりゃあね、敵軍なわけだし、良い印象なんてほとんどないと思うよ。でも、西軍でも北軍でも、いるのは人間なんだ。話し合えばわかる事だってあるさ」


……愛美にしてはまともな事を言ってる!


なんて言ったら、また死ねとか言われそうだな。


「えっと、ここにいるって事は、神凪派の人なんですか?優花さんは」


「え、ええ。一応神凪さん達に保護はされていますが……今は皆、巨大な化け物と戦いに行ってて、子供達だけでも避難させようと……」


「だったら……沙羅も戦いに行っているんですか!?黒崎沙羅も!」


優花さんの肩を掴み、そう尋ねると……優花さんは驚いたようで。


「え、ええ……皆さん行ってるはずです」


沙羅の居場所がわかった。


だけどそれは、ルークに戦いを挑んでいるという事で、結局そこかという思いはあった。