東京ヴァルハラ異聞録

あれから10分待って、その後ホテルでひと眠りする事になった。


朝になったら食事をして、次の総力戦に備えようと言う事で。


この街では、どこで寝ようが自由。


勝手に部屋の鍵をフロントから拝借して、部屋を使う。


一人になり、シャワーを浴びてベッドの上に寝転がって考えていた。


「俺は……もう四人も殺したのか」


戦闘な対する不安と恐怖はあったけれど、不思議と人を殺した罪悪感は、最初の頃に比べて薄れていて。


殺した人が南軍で生き返っているからそう思わないのか、それとも何か特別な力が働いているのか。


そう感じる事はいくつかある。


自分の身が危ない時、日本刀が勝手に動いた事。


そして、動体視力というのか……それが異常に良くなっている事。


どちらも、俺の身体がついて行っていないのが問題だけど。


そんな事を考えていると、ドアをノックする音が聞こえた。


「は、はい」


俺の部屋を訪ねてくるなんて、美佳さんか梨奈さんしかいないけど……さっきの事があるからな。


梨奈さんが怒りに来たと考える方が良いかな。


身体を起こし、ドアに歩を進めてドアノブに手を掛けて開けた。