東京ヴァルハラ異聞録

どうにか皆を説得して、美姫も連れて行く事を納得はしてもらった。


北軍への侵攻ルートは両国から。


光の壁の切れ目を抜けて、そのまま東駒形に行こうと言うことで。


両国に移動しながら、俺はPBTを確認していた。






賞金ランキング

1.黒崎沙羅 494,487G
2.朝倉ほのか 421,833G
3.秋本雄聖 400,326G
4.伊良王毅 389,441G
5.北条恵梨香 380,079G
6.黒井風助 374,621G
7.名鳥順一 352,074G
8.横手龍拳 344,714G
9.御田英太 281,462G
10.久慈明友 280,163G






わかっていた事だけど、ここから篠田さんの名前が消えているのは寂しい。


それに、篠田さんが消えてしまったせいか、西軍のトップが全体の9位。


これだけを見れば、西軍が衰退しているとも思えてしまう。


それでも、御田さんと久慈が健在だと言うことで、他軍への牽制にはなっているのだろうけど。


「あまりそのランキングを信用しない方が良い。弱くとも、人を大勢殺せばランキングは上がる。数字で強さなど測れない。戦いのセンスはそこには現れないからな」


恵梨香さんがPBTを覗き込み、俺の肩を叩いてそう言った。


「……この日本刀の前の持ち主は強かったんですか?」


「そうだな。いつも苦しそうに戦っていた。誰かの為に……強い願いを持って武器を振るう、優しい少年だったよ」


俺が尋ねると、恵梨香さんは懐かしそうにそう呟いた。