東京ヴァルハラ異聞録

「やつを北軍に追い込んでも、根本的な解決にはならないぞ?だが、北軍が弱れば東軍への侵攻も弱まる……か。仕方ない、私も手伝ってやろう」


だけど、あれをどうやって追い込む?


足元では橋本さん達が戦っているけど、ルークはそれを気にもしていない様子で、それどころかこっちに向かってゆっくりと動き出したと言うのに。


ルークに蹴飛ばされ、踏まれ、足元にいる人達が次々と死んで行く。


光に溢れた道を、ルークはただ歩くだけ。


「行くぞ!昴!まーさん!何としてでも止める!!」


駆け出した悟さんに続き、俺達も走り出す。


考えろ……普通に攻撃をしても、頑強な鎧を持つルークには刃は通らない。


となれば、やはり頭部を狙うしかない!


「悟!結城!二人はあいつの頭を狙え!」


愛美に言われて、頷いた俺と悟さん。


ルークが右足を地面に付けたタイミングで、俺はそこに駆け寄った。


地面を蹴り、足の上に乗ると、そのまま身体を駆け上がる。


悟さんはルークの前で飛び上がり、一気に膝の上まで移動、さらに膝を蹴り、腰付近まで飛び上がった。


垂直ジャンプは、悟さんの方が速いし高い。


秋本と言い、悟さんと言い、あの形状の武器はそういう能力なのだろう。