東京ヴァルハラ異聞録

恵梨香さんが溜め息をついてルークの攻略法を口にするが、つまりほとんど手の打ちようがないという事か。


「だけど、どうにかしないと西軍に大きな被害が出る!どうにかしないと……」


槍を握り締め、動きたいけど動けない……そんな様子で悟さんがルークを睨み付けている。


普段なら、こんな考えに至ればすぐにでも戦いを挑むところだけど……今回はさすがに接近したとしてもどう戦えば良いかわからない。


そう思わせるには十分な、巨大な化け物だ。


身動きが取れない……そんな中、ルークの足元に集まり、武器を振るう人達がいたのだ。






「くっ!!根性見せろよ!!こいつを北軍に追いやれ!!こんなやつに……西軍をうろつかれてたまるかよ!!」




その先頭に立って声を上げたのは……橋本さんだ。


ノコギリのような歯の剣を振るい、ルークの足に斬り掛かるが、どうにも分が悪い様子。


「あれは……橋本さん達だ!ルークを北軍に行かせようとしているのか!助けに行かないと!」


確かに、このまま西軍で暴れられたら、確実に西軍が不利になる。


どんな敵かもわからない以上、まともに戦うのは得策ではないという事か。